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ホワイトボードアニメーションとは?その魅力や制作のコツを徹底解説

「ホワイトボードアニメーション」をご存知でしょうか。アニメーション動画の表現方法の1種ですが、よく知らないという方も多いのではないかと思います。

まずはこちらの動画をご覧ください。

Intel + McAfee
出典:Whiteboard Animation Com – The Original Artists

実際に見ると、「なるほど!」と思うはず。「ホワイトボードアニメーション」とはその名の通り、ホワイトボードに手で書いているように見せるアニメーションの表現技法です。シンプルで情報が伝わりやすいのが、大きな特徴だと言えるでしょう。

今回はホワイトボードアニメーションを特集し、「どんな魅力があるのか」「どんな活用方法があるのか」などについて徹底的に解説します。

・他のアニメーション動画との差別化を図りたい
・商品やサービス、事業内容などを深く理解してもらいたい

こんな動画制作に関するお悩みを抱えている方におすすめです。ぜひ参考にしてください。

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1.ホワイトボードアニメーションとは?

ホワイトボードアニメーションとは、白い背景(ホワイトボード)に黒や青、赤などのペンで絵やテキストを書いていく手法です。

ペンを持つ手や文字・絵がナレーションに合わせて動いていくので、ユーザーの理解度が深まり内容を記憶しやすくなります。そのため、このアニメーションスタイルは、説明動画や企業のストーリーを伝える動画でよく使われます。

ホワイトボードアニメーションの制作方法としては、実際に人の手が文字や絵を書いていく様子を撮影するものと、専用ソフトを使って作るものの2種類があります。どちらも一長一短がありますので、制作環境や予算によって、どちらの方法で作るかを決めましょう。

2.ホワイトボードアニメーションのメリット・デメリット

アニメーション動画には様々な種類がありますが、ホワイトボードアニメーションの位置づけは、その中でも少し特殊なものかもしれません。

特に、実際に人がホワイトボードに文字や絵を書く様子を撮影する手法は、ホワイトボードアニメーションの特徴をより際立たせるものだと言えるでしょう。

とは言え、どんな手法にも得意・不得意やメリット・デメリットが存在します。ここではホワイトボードアニメーションのメリット・デメリットを見ていきましょう。

さらに読む:アニメーション動画の10種類の解説

抑えておきたい5つのメリット

記憶に残りやすい

ホワイトボードアニメーションは、絵や図、テキストがずっと動いている(書いている)状態を見せ続けるアニメーション動画です。常に視聴者の関心を引き続けることで、最後まで集中して見てもらいやすいのが特徴です。

「次は何が描かれるのだろう」「どんな展開になるのだろう」とちょっとしたライブ感を味わえるため、視聴者も飽きることなく動画に没入できます。そのため、動画の内容が、見た人の記憶に残りやすいというメリットがあります。

自社の個性を出せる

手書きのホワイトボードアニメーションの場合、かなり個性的な表現も可能です。実際に描いていくイラストレーターの力量にもよりますが、他とは違うオリジナリティで勝負するのも夢ではありません。

シンプルなイラストも、描く人のタッチによってガラリと印象が変わるもの。同様にホワイトボードアニメーションも、タッチによってかなりの個性が出せるのです。

学習効果が期待できる

前述の通り、ホワイトボードアニメーションは「見た人の記憶に残りやすい」という特性を持っています。

動画が流れている間中、視聴者は常にストーリーの「次の展開」を追い続けます。最後まで関心が途切れないので、動画の内容を深く理解してもらいやすいのです。


この特性は、「視聴者に内容をしっかり理解してほしい」動画に向いています。たとえば「企業の理念を深く知ってもらいたい」「製品・サービスの開発に至った思いを語りたい」「社会的課題の解決に向けて自己啓発を促したい」といった動画を作る場合、特に効果的な手法だと言えるでしょう。

実写動画よりもコストを抑えられる

制作条件にもよりますが、ホワイトボードアニメーションは、実写動画よりもかなりコストを抑えて制作することが可能です。

実写動画の場合は撮影を伴う工程が多く、その準備や実際の作業、場所の確保のほか、登場人物やスタッフなどの人手も必要で、撮影にかかる工数のほかに人件費も多く発生します。

一方でホワイトボードアニメーションなら、例えばイラストレーター自身が手書き・撮影・編集まで行う場合は、一人分の人件費だけで済みます。

ただし、動画の尺や内容の複雑さ(描く絵の多さ)によっては、ホワイトボードアニメーションのほうが高くなるケースもあるため、事前に制作会社に確認しましょう。

温かみや親近感を覚えやすい

手書きのホワイトボードアニメーションが持つ一番の特徴は、やはり「人の手」で書くことにより、温かみや人間味を出せることではないでしょうか。

これは他のアニメーション動画や、専用ソフトで作成したホワイトボードアニメーションにはできないことです。

人間は、人の手で書かれたもの・作られたものに愛着を持つ傾向があります。ホワイトボードアニメーションの場合も、そこに人の手が介在することで、視聴者により愛着を持ってもらう効果が期待できます。

注意したい3つのデメリット

内容によっては向いていないケースもある

すべての商品やサービス、または動画の内容に関して、ホワイトボードを使った表現が適切かというと、必ずしもそうではありません。

メリットの「学習効果が期待できる」の項目で紹介した通り、ホワイトボードアニメーションは、ストーリー仕立てで啓発するような内容には非常に適している手法です。しかし、商品の使い方の説明やFAQといった動画では、逆に理解しにくくなることがあるため注意が必要です。

また、ほぼ全編がイラスト風の表現になりますので、実写のほうが伝わりやすい商品やサービスの紹介の場合、ホワイトボードアニメーションは向かない可能性があります。

他との差別化がしにくい場合がある

ホワイトボードアニメーションは、基本的には「白い背景に文字や絵を書いては消していく」動画となるため、どれも同じ印象を与えてしまいがちです。

その表現方法自体が既に特徴的なので、バリエーションの幅が狭く、他との差別化が図りにくいのです。

特に同業他社の動画と似通った印象を持たれてしまうと、差別化どころか逆効果になる可能性も。その場合はホワイトボードアニメーションは避け、他の手法をとるほうが得策でしょう。

ただし、一口にホワイトボードアニメーションと言っても、その表現に様々な工夫を凝らす余地があります。

色や絵のタッチを特徴的なものにしたり、画面に実物を配置したりと、やり方によってはしっかりと差別化も図れます。そのための具体的な表現方法については、制作会社に相談してみましょう。

離脱を起こしやすい

「最後まで視聴されやすい」というメリットとは表裏一体ではありますが、動画の構成や内容がしっかりしていないと視聴者の離脱を招く恐れがあります。

実写や他のアニメーションと同様に、単調で冗長な動画を見せられ続けると、やはり視聴者は飽きてしてしまうのです。

せっかく文字やイラストを常に動かし続け、ストーリーを追う手法なのですから、視聴者を飽きさせない工夫を考えながら作ってみましょう。

3.ホワイトボードアニメーションの活用方法

企業が動画を作る際は、会社や事業の紹介動画、商品・サービスの紹介動画、さらにや採用動画や研修・教育動画など、様々な目的があるはずです。

ここまで説明してきたように、ホワイトボードアニメーションという手法がどんな場面にも効果的かというと、実はそうではありません。

それでは、実際にどんな内容がホワイトボードアニメーションに向いていて、どんなシーンで活用されているのでしょうか。

サービス紹介動画

有形商材の紹介であれば、実際の商品を見せたほうが伝わります。しかし無形のサービス商材などの場合、それ自体を「見せる」のは表現として難しいものがあります。実写では説明しづらい商品やサービスを紹介したい場合には、アニメーション動画を用いる方法が主流です。

その中でもホワイトボードアニメーションは、記憶に残りやすいというメリットがあるため、商品・サービスを覚えてもらうには最適な手法だと言えるでしょう。

一例として、こちらの動画をご覧ください。

LSニューボーンフォト養成講座概要
出典:LSニューボーンフォト養成講座概要

この動画の中では、LSニューボーンフォト養成講座の内容や受講後のイメージまでが、わかりやすくまとめられています。「どんな講座なのか」という、お客様が一番知りたいことを、ホワイトボードアニメーションで丁寧にしっかり伝えているのです。

また、手書きならではの温かみも感じられ、ターゲット層にマッチしている動画だと言えるのではないでしょうか。

会社紹介動画

会社紹介や事業紹介の動画には、企業理念や経営理念、事業のメリットや実績の紹介といった事柄が詰め込まれるため、どうしても単調で固いイメージになってしまいがちです。

こんな時、次から次へと画面が展開され、飽きずに最後まで見てもらえるホワイトボードアニメーションは有効だと言えるでしょう。表現次第では、会社に対しての親近感を醸成できる点も魅力です。

まずは実際の動画を見てみましょう。こちらは外壁塗装会社の紹介動画です。

外壁塗装は職人直販がお得!松山市の塗装業者「ペイント俱楽部」の会社案内
出典:ペイント俱楽部 会社案内

ここで使われているホワイトボードアニメーションは、外壁の塗り替えに悩むお客様をターゲットに、その不安を解消させるような設計になっています。登場人物を二人に絞り、シンプルに会社のメリットを伝えているのもポイントです。

教育・研修・啓発動画

ホワイトボードアニメーションへの親和性が最も高いのが、教育や研修、啓発などを目的とした動画です。

視聴者にこういった内容をきちんと理解してもらうには、動画内である程度しっかりとした説明をする必要があります。

メリットの項目でもお伝えした通り、ホワイトボードアニメーションは最後まで見てもらいやすいため、高い学習効果が期待できます。視聴者の理解を深めるには、うってつけの手法だと言えるでしょう。

こちらは金融リテラシー教室の動画です。

第3回 しんくみ金融リテラシー教室『「消費者トラブル」の対処法』
出典:信用組合 しんくみ金融リテラシー教室

動画のほぼ全編がモノトーンのシンプルな色調で進んでいきますが、視聴者に一番注目してほしい、より強調したい文字だけが赤字になっています。そうすることで重要な箇所が際立ち、強く印象に残る構成になっているのです。

また、上の項目で紹介した動画と比べると一目瞭然ですが、人物の目や口、腕などを動かして、アニメーション的な要素をより強く出しているのも特徴です。

4.ホワイトボードアニメーションを作ってみる

それでは、実際に「目的に応じたホワイトボードアニメーションを作りたい」と思った時、どのような方法があるのでしょうか。

実は専用のツールを使えば、ホワイトボードアニメーションはご自分でも簡単に作れます。個人で制作を請け負っているフリーランスも大勢います。

ここでは自社・自分で作った場合と、制作会社に依頼した場合とを比較してみましょう。

自社・自分で作る場合

ホワイトボードアニメーション用の専用ソフトを使えば、専門の制作会社に依頼しなくても動画は作れます。自分で作ればコストを抑えられるだけでなく、スケジュール調整などもしやすいため、余力さえあれば十分に可能だと言えるでしょう。

ここで大切なのが、動画の目的や構成をしっかりと考えることです。もちろん「自分をPRしたい」「ただ見てほしい」といった趣味の範囲で行うのであれば、好きなように作っても問題はありません。

しかし視聴者に内容を理解してもらい、その考え方や態度・行動の変容を促したいのであれば、そう簡単にはいきません。しっかりと構成を考えた上で、オリジナリティのあるイラストやデザイン構成を考える必要があります。

また、専用ソフトのようなツールを使って制作したホワイトボードアニメーションは、どうしてもデジタル感が強くなります。手書きの良さを求める場合は、ツールの使用は避けることをおすすめします。

制作会社に依頼する場合

動画制作を業務としているプロの制作会社に依頼すれば、自社や自分で作るよりも、クオリティの高いホワイトボードアニメーション動画の制作が可能です。

企画・構成、イラストの作成からBGMの選定、ナレーションまで、全てを任せられるため、自社や自分のリソースを使わずに済みます。

また、制作会社にイラストレーターが在籍していれば、手書きのホワイトボードアニメーションも作れますので、オリジナリティのある動画の実現も可能です。

5.ホワイトボードアニメーション制作の流れと費用感

ここではホワイトボードアニメーションを制作する際の流れと、完成までにかかる費用・期間について見ていきましょう。

制作の流れ(自分で作る場合)

1.絵コンテを作成する

絵コンテとは、アニメーションのストーリーの流れを描いた設計書のようなものです。企画した内容に合わせ、カットごとの構図や動き、文章などを考えていきます。

2.撮影する/素材を配置する

手書きの場合は、自分の手でイラストや文字を書いていきます。リアルなホワイトボードや大きな紙を用意して、「書く」から「消す」までを一気に撮影。スピードは編集段階で調整できますので、慌てず丁寧に書いていきましょう。

制作ツールを使用する場合には、用意されているテンプレートを絵コンテに沿って配置していきます。

3.編集する

素材を繋ぎ合わせたり、不要な部分をカットしたりして、1本の動画に仕上げます。必要に応じて効果音やBGM、ナレーションを入れましょう。最後に見直して、尺などの調整をすれば完成です。

制作の流れ(制作会社に依頼する場合)

1.相談・打合せ

動画の内容や目的、「どんな映像にしたいか」という具体的なイメージをしっかり共有しましょう。

2.原稿の確認

文字で表現する内容や、ナレーションの原稿を確認します。

3.絵コンテの確認

原稿をもとに、制作会社が絵コンテを作成します。絵コンテを見れば仕上がりが想像できますので、希望通りの映像になるかどうかをチェックして、変更してほしい点があれば伝えましょう。

4.映像の確認

制作会社が撮影・編集した映像を確認し、修正したい箇所がなければ納品となります。

制作にかかるコストと期間

制作会社に依頼する場合の費用は、専用ソフトを使用した場合と全編手書きで行う場合とでは差があります。手書きの場合はおよそ40万~100万円ぐらいと考えればいいでしょう。

尺や構成によっては10万円ぐらいでも制作可能なケースはありますが、視聴者にしっかりと内容が伝わるような動画を作りたいのであれば、やはりそれなりにコストはかかると考えた方が良いでしょう。

制作にかかる期間は、内容にもよりますが、だいたい1~3か月みておきましょう。

さらに読む:10万円からのアニメーション動画

まとめ:印象に残るホワイトボードアニメーションで視聴者の心をつかもう!

今回はホワイトボードアニメーションについて、その特徴やメリット・デメリット、活用の場面について見てきました。

ホワイトボードアニメーションは、作り方によってはかなり特徴的な映像に仕上がります。視聴者の印象にも残りやすく、最後まで見てもらいやすい動画だと言えるでしょう。

専用ツールのテンプレートを用いて自社で作る方法もありますが、やはりプロの制作会社に依頼して作ってもらったほうが、クオリティの高い映像に仕上がります

この機会に、オリジナリティあふれるホワイトボードアニメーション動画を制作し、他社との差別化を図ってみてはいかがでしょうか。

バドインターナショナルには専任のイラストレーターが在籍しており、オリジナリティのあるキャラクターやイラストを作成しています。専用ツールを使用した動画はもちろん、手書きのホワイトボードアニメーションにも対応可能です。幅広い表現が実現できますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

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