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ドローン空撮のメリット・デメリットと撮影にあたっての注意点とは?

動画を制作する上で、ドローンによる映像の活用は現在では必要不可欠になって来ています。費用的な面はもちろんですが、技術的にも扱いやすく、手軽に空撮映像が使えるなど、ドローンを活用するメリットは大きいもの。

例えば、以下の動画をご覧ください。結婚式場のプロモーション動画ですが、建物などを撮影する場合、ドローンで上空から空撮し、地上からの撮影と組み合わせて、映像表現に変化を加えています。

住吉大社 結婚式場プロモーション

このように、ドローン映像の活用範囲は広がって来ており、ブランディング動画や採用動画、会社・店舗紹介動画、観光プロモーション動画といった分野で幅広く使われています。

「新社屋をもっと効果的に見せたい」
「ちょっと変わった映像表現にしたい」
「視聴者に驚きのある動画を届けたい」

こういった理由で、今までの動画にスパイスを加えたいと思っている方には、空撮によるドローン映像がおススメです。

本記事ではドローンによる空撮のメリットや撮影のために必要な準備、活用方法など解説いたします。この記事を読むことで、ドローンのメリットを活かしたシチュエーションや、ドローン撮影会社に依頼する際の条件などがわかるようになります。ぜひ参考にしてみてください。

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1.ドローンによる空撮のメリットとは

ドローンの開発は「空の産業革命」と呼ばれるほど、様々な業界に大きな影響を与えた出来事でした。

今はまだドローンというと、企業のプロモーション動画の空撮や、娯楽用・競技用での利用が主な活用方法かもしれません。しかし今後は、社会的な課題を解決するための手段として、さらなる活用が期待されるようになるでしょう。

それではドローンを使った空撮には、地上からの撮影に比べ、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここではドローン空撮の主なメリットについてご紹介いたします。

映像にリッチな印象やインパクトを加味

ドローンの登場で、誰でも気軽に空撮できる時代が来ようとしています。うまく活用すれば、従来のカメラでは捉えることができなかった斬新な視覚効果を提供できます。

動画コンテンツが主流となりつつある現在、多様な動画があふれる中で、視聴者によりインパクトを与えられ、興味を抱いてもらいやすくなるでしょう。

また、企業の紹介動画やオフィスツアー、商品のプロモーションなどに活用することで、視聴者に「他とは違う視覚体験」の提供を可能にします。

「インパクトを与えることで差別化が図れる」ことも、ドローンによる空撮の大きなメリットです。

動きのある被写体の撮影が得意

360度、上下左右の移動が可能な機動力があるドローンならではの撮影ができるのも、大きな魅力の一つです。

例えば、スポーツ大会などで選手の動きを追って撮影する、高速で移動する車や電車に並走して撮影するなど、対象物の動きに合わせた撮影もドローンならでは。

また、今は自動追尾機能を搭載しているドローンも登場しており、動く被写体を自動で追いかけながら撮影してくれます。

人が入れない場所での撮影が可能

「ドローン」とは無人航空機全般を指す言葉ですが、一般的にはプロペラがある小型化された無人飛行機を想像するのではないでしょうか。

近年はマイクロドローンのようにより小型化が進んでいるため、狭小空間に入り込んだ飛行も可能になっています。

人が立ち入ることができない危険なエリア高所狭いスペースなども、ドローンを使えば安全に確認できます。

低価格での空撮を実現

後ほど詳しく比較しますが、少し前までは「空撮」と言えば、ヘリコプターなどを使ったものがメインでした。費用も非常に高額で、一般企業がなかなか手を出せるものではなかったのです。

しかしドローンの普及によって、今日では上空からの映像が手軽に活用できるようになり、様々なプロモーションの場で利用されています。ドローンがあれば、従来の地上撮影とそれほど変わらない撮影コストで、空撮まで行えるようになったのです。これはまさに動画撮影の「革命」と言えるのではないでしょうか。

さらに読む:低価格でドローン空撮が可能!

2.ドローン空撮のデメリットと注意点

ドローンによる空撮では、上述したように多くのメリットが享受できます。また、最近ではドローンもより身近なものになり、利用しやすくなってきているのではないでしょうか。

しかしながら、いくら利用しやすくなったとは言え、まだ「誰でもどこでも空撮ができる」というものではありません。

確かに今は娯楽用のドローンも普及し、飛ばすだけなら特別な技術がなくても扱えるようになりました。しかし企業のPRに用いたり、顧客への訴求を目指したりといった目的で空撮を行う場合は、クオリティや手続きの面で注意すべきことがたくさんあります。

ここでは、ドローンでの空撮を行う場合のデメリットや、撮影の際の注意点を紹介していきます。撮影会社に依頼する時は、事前に確認しておきましょう。

さらに読む:失敗しない!ドローン撮影の依頼方法

通常の動画より制作費が割高になる

ドローンによって、空撮が低価格でできるようにはなりましたが、場合によっては通常のカメラを使った撮影よりも高くなるケースがあります。

それはドローン自体の機材費や、専門的な技術を持つスタッフの人件費、関係各所への撮影許諾申請などにかかる費用などが積み重なって、通常の撮影より高額になってしまうことがあるためです。

撮影会社によっては、ドローンからの空撮と通常の地上撮影とを組み合わせることで、費用を抑えることも可能です。予算より高いと感じたら、一度相談してみることをおすすめします。

許可申請など時間がかかる

ドローンを飛行させるには、様々な法令をクリアしなければなりません。関係する法令には航空法から電波法のほか、飛行する地域の条例などがあげられます。また、誰かの所有地の上空で飛ばす場合も、事前に許可は取るべきです。

このように、ドローン一つ飛ばすにも各種の申請や許諾などが必要となるケースがあるため、実際に撮影ができるまでに、予想外に時間がかかってしまう可能性も。

ただし、航空局などで「全国包括許可承認」を得ているドローン撮影会社であれば、いちいち申請をする必要がないため、スムーズに撮影に入ることが可能です。

撮影場所や天候により様々な制限がある

上記の通り、申請を行えばドローンでの空撮は可能になりますが、撮影する場所がそもそも飛行禁止空域である場合は、ドローンを飛行させることは不可能です(※1)。

例えば自社のPR動画作成のために会社の外観をドローンで空撮したいと思っても、そこが飛行禁止空域であればドローンは飛ばせません。

具体的には、空港の周辺や高度150m以上の空域、国の重要な施設や防衛関係施設の周辺などが、ドローンの飛行禁止空域になっています。撮影の対象となる場所がドローン飛行に適しているかどうかを、事前に確認しておきましょう。

また、天候や風などの状況によっても、ドローンの飛行は左右されます。ドローンは精密機械のため雨の日の飛行は難しく風が強いと操縦が不安定になり、落下などの恐れも発生します。

風速5m/sでは即時飛行を中止するようにと、国土交通省のマニュアル(※2)にも記載されています。そうなるとスケジュールが大幅にずれることも考えられるので、余裕をもった飛行スケジュールを立てましょう。


※1 飛行禁止空域であっても、特別な許可を取ることで飛行できる場合はあります。
※2 無人航空機 飛行マニュアル
参照:国土交通省 無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法

イメージ通りの映像にはならない場合がある

前述の通り、ドローンによる空撮は天候や撮影場所によって、スケジュールや出来栄えに影響が出やすい撮影手法です。

多少条件が悪くても、スケジュールの関係で空撮を敢行せざるを得ないケースも出てきます。その場合、思っていたような映像にならない可能性があることは理解しておく必要があります。

満足のいく撮影を実現するためにも、スケジュールに余裕を持たせるのはもちろん、代案なども用意しておくと良いでしょう。

保険の確認とリスク管理も忘れずに

ドローンを飛ばす際、保険への加入は必須ではありませんが、ドローン撮影会社によっても条件が異なる場合があるので、事前の確認が必要です。

強風にあおられたり操縦ミスが発生したりして、ドローンが建造物や車、人などに当たってしまう可能性もゼロではありません。イベントなど大勢の来場者がいる空間での撮影は、万一ドローンが落下した際のリスクも考慮する必要があります。

また、映像に映り込む個人の住宅や通行人のプライバシーの確保も重要です。こういった事故やトラブルを起こした場合の補償を考えると、保険に加入しておくほうが望ましいと言えるでしょう。

保険は撮影会社に依頼する場合、空撮の費用に含まれている場合がほとんどですが、事前にしっかりと確認することをおすすめします。

3.ドローン・ヘリコプター・セスナの比較

空撮といえば、今日ではドローンを利用するものが一般的ですが、ドローンが登場するまでは、ヘリコプターやセスナなどを利用して空撮を行っていました。

ドローンが一般化したことにより、こういった小型飛行機での空撮がなくなったかといえば、実はそうではありません。それぞれの特徴によりできること・できないことがあるため、実際は用途によって使い分けされているのが実状です。

また小型飛行機以外にも、クレーンを用いた撮影や、パラグライダーなどからの空撮も行われています。

ここでは現在使われている代表的な空撮手法、ドローン・ヘリコプター・セスナの3つの違いについて、比較表をもちいて解説いたします。

ドローンヘリコプターセスナ
特徴手軽で自由度が高い撮影ができるので、一般的に空撮であれば最適同じ位置で飛び続けるホバリングしながら高い位置から撮影が可能高度が高く高速飛行が可能なため、大きく高さのあるような場所の撮影に最適
撮影可能高度
最高高度150mまで

150m〜300m以上

300m以上の高高度
安定性
風などの天候に左右される

風などの天候に左右される

風などの天候に左右されない
コスト
5万円〜
×
30万〜

20万〜
許可申請
フライト制限のある場所の他、土地所有者の許可が必要な場合もある

フライト制限のある場所、低空飛行が必要な場合以外は基本的に不要

フライト制限のある場所以外は基本的に不要
※撮影条件や目的により異なる場合があります。詳しくは依頼する際に確認しましょう。

このように、どの空撮方法にもそれぞれのメリット・デメリットがあります。しかし自社のPRなどで用いるような映像を撮影したい場合、コストパフォーマンスを考えると、やはりドローンによる空撮が最適なのではないでしょうか。

4.ドローン空撮を活かせるシチュエーションとは?

それでは、ドローン空撮のメリットを最大限活かせるシチュエーションには、どんなものがあるでしょうか。

150mを越える高度での撮影はヘリコプターやセスナにかないませんが、通常の空撮ならドローンでも十分に対応できます。地上撮影と併用すれば、インパクトのあるリッチな動画の実現が可能です。

ここではドローンによる空撮がピッタリの活用場面を、いくつかご紹介しましょう。

会社内外の空撮もドローンにお任せ

企業や店舗のPR動画において、最近では外観の空撮映像をよく目にするようになりました。普段地上から眺めている光景とは違い、空からバードアイの視点で見る建物は、視聴者の目に新鮮でインパクトのあるものに映るはずです。動画自体も、ダイナミックな映像が期待できるでしょう。

例として、「採用を目的とした企業紹介動画」を考えてみましょう。まずオープニングには社屋の外観を写した空撮映像を持って来て、視聴者の注意を引きつけます。その後、ドローンが会社のエントランスを通り抜けて、建物の内部にあるオフィスの紹介に入っていく……こんなストーリー展開はいかがでしょうか。

小型化が進むドローンのメリットを最大限に活かすことで、建物の外側からだけでなく、社内や店内など屋内の様子も、飛行しながら撮影できるのです。

さらに読む:小型ドローンで室内を自由自在に飛行!

イベントの空撮はドローンの得意技

大きなスポーツイベントやグラウンドで行う学校行事、さらにお花見や地域のお祭など、大規模なイベントでもドローンの空撮が活用できます。

こういったイベントの撮影となると、地上では来場者の邪魔になったり、一部分しか撮影できなかったりと、思うような映像が撮れないケースが多いもの。

ドローンからの空撮であれば、会場全体をレンズに納め、イベントの様子を上空から見渡すことが可能です。今後のPR用や、記録用としての活用も期待できるでしょう。

屋外・屋内を問わず、広い敷地で行われるイベントでの空撮は、ドローンがその本領を発揮できる場面です。会場の俯瞰はもちろん、参加者一人ひとりの動きを追って撮影するなど、ドローンのメリットを存分に活かせるシチュエーションだと言えるでしょう。

地域の魅力を世界にアピールする観光PR

最近では海外からの訪日旅行者が激増していることもあり、インバウンド動画も多く作られるようになりました。

今後は国内の観光客だけでなく、日本に興味を持ってくれた海外の方たちにも観てもらえるよう、地域ごとの魅力の発信力が問われるようになるでしょう。

そのため観光PR動画でも、その土地その土地に特有の風景や空気感をインパクトある映像で伝えるために、ドローンによる空撮が活用されています。

自然豊かな日本列島の魅力を余すところなく伝えるには、上空から撮影できるドローンの存在はかかせません。地上からの撮影と併用しつつ、豊かな四季の移ろいをドローン空撮で表現することで、より魅力的な動画が完成するのではないでしょうか。

ドローン空撮は記録・点検・検査でも活躍

ここまでは、対象物の魅力を引き出すダイナミックな映像づくりに焦点を当ててきました。

しかし、そんな映像とは一線を画す記録用の空撮も、ドローンの得意とするところです。こちらは演出やストーリーなどは一切加えず、あくまでも対象物やイベントのそのままの姿を記録していきます。

人間が近づくのが難しい高所や地中、危険な場所も、ドローンなら問題なく接近して撮影できます。例えば災害現場や崩壊の危険がある場所の現状を把握したり、巨大設備の錆やヒビの状態などを確認したりといった空撮は、ドローンの真骨頂と言えるかもしれません。

今後は人手不足解消のために、ドローンを活用する場面も増えてくるでしょう。極端な話、ドローンなら操縦者が1人いさえすれば、撮影はできてしまうからです。

現在では測量の現場でも、ドローンが活躍するようになりました。クリエイティブな映像の撮影だけではなく、正確な撮影を淡々とこなすドローンが、これからはさらに必要とされるようになるはずです。

まとめ:空撮ならドローンが最適!コストと手間を省けるのが大きな魅力

ここまでご紹介してきた通り、ドローンを使った空撮の魅力は、何と言っても視聴者を魅了する、インパクトある映像が撮影できることでしょう。

特にプロモーション動画においては、ダイナミックな映像がモノを言います。また、会社・事業紹介動画をはじめ、採用動画やイベント動画などでも、ドローン空撮を活用すれば、いつもとは一味違う映像に仕上がります。

空撮と聞くと、費用がかさむイメージをお持ちの方もまだまだ多いかもしれません。ですがドローンを利用すれば安価に空撮を行えるため、非常にコストパフォーマンスに優れた動画制作が可能です。

地上撮影と組み合わせたドローン空撮を行うことで、視聴者の記憶に残る、変化に満ちた動画制作が実現します。以前、「ドローンの未来」というコラムでもご説明しましたが、ドローンを活用する場面は今後さらに広がっていくはずです。

バドインターナショナルにはドローン操縦者が常駐しておりますので、撮影に関して柔軟な対応が可能です。また、国土交通省より全国の飛行許可を取得済みのため、案件ごとに申請する手間もありません。ドローンでの空撮に興味をお持ちになりましたら、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。

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