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ブランディング動画を制作すべき理由とは?その重要性・必要性を解説

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動画を作ろうと思った時、まずは売り上げに直結する「プロモーション動画」を、制作会社に依頼することが多いのではないでしょうか。

もちろん、プロモーションは非常に重要であり、外してはならない大切な施策です。しかしプロモーションにばかり意識が向いた結果、「ブランディング動画」を後回しにする、あるいは作らずにいる企業も少なくありません。

中には、「プロモーション動画を作っておけば、ブランドの世界観も伝わる」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも「ブランディング」という言葉自体にも曖昧な面があるため、ブランディング動画がどういったものか、なかなか理解しにくい面もあるかと思います。

しかし、ブランディング動画を上手に活用することで、企業そのもの、そして企業が提供している商品やサービスの価値の向上を図ることも可能です。

そこで今回は、そんな「ブランディング動画」について、わかりやすく解説していきます。ブランディング動画の定義やその重要性、実際の事例なども交えながら紐解いていきますので、ぜひ参考にしてください。

1.「ブランディング動画」が重要な理由

「ブランディング動画」が重要な理由の画像

ブランディング動画の制作は本当に必要なのか、疑問にお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ここではまず、ブランディング動画が企業にとって、どれほど重要なのかを解説していきます。

その前に、一見曖昧な「ブランディング」という言葉が、実際には何を意味しているのかを整理してみましょう。

ブランディングを定義すると、

「生活者に企業の価値を伝え、企業イメージや企業の商品やサービスのブランド力向上を目指す」ことだと言えます。

すなわち、企業そのものや、その企業が提供している商品・サービスの名前を聞いた時、生活者が真っ先に思い浮かべる「共通の良いイメージ」を作ることが「ブランディング」なのです。

それでは、「ブランディング動画」とは具体的にどのような動画を意味しているのでしょうか。

ここで言うブランディング動画は、次のように定義できます。

・ブランディングを目的とした動画
・企業そのものや企業の商品・サービスを価値を伝える動画

この2つの定義を前提に、ブランディング動画がなぜ重要なのか、その理由を3つご紹介していきましょう。

生活者に企業のあり方を正確に伝えられる

WEBページやパンフレットなどに掲載されている文章や画像のみの情報では、企業のあり方を正確には伝えづらい部分もあり、一つ間違えると見る人に誤解される可能性もあります。

動画の大きなメリットは、静止画よりも、表現できる情報量が圧倒的に多いという点にあります。その動画の特性を活かせば、企業がこう感じてほしいと思う企業像と、顧客や消費者が思い描く企業像との乖離を防ぐことが可能です。

例えば、企業理念を伝える社長のインタビューを動画にしたり、実際の社員が動画に登場して会社の紹介を行ったりすることで、その企業の熱意やリアルな雰囲気が伝わりやすくなるでしょう。

文字や静止画の情報だけでは、会社の理念や世界観といった抽象的な情報は伝わりにくいもの。直感的にイメージが伝わる、リアルに近い動画なら、それを見た視聴者からの信頼や信用も生まれやすいと言えます。

企業や商品・サービスの認知向上が期待できる

ブランディング動画は、しっかりと丁寧に作り込んで、見る人の感情を突き動かすものでなければ意味がありません。

目的もなく漫然と作られた動画では、見た人に企業名はもちろん、商品やサービスの名前すら覚えてもらえないという事態もあり得ます。

逆に言うと、クオリティの高いブランディング動画を作れさえすれば、星の数ほどあるブランドや動画の中でも、企業名や商品・サービス名をきちんと認知してもらえる、ひときわ輝く星になれるのです。

一度ブランディングを確立できたら、次に意識しなければならないのは継続です。ブランディング動画の投稿をはじめ、各種のブランディング施策を続けていくことが大切で、そうしてはじめて、そのブランドが生活者の記憶に長期的に残ることになります。

生活者が「何かがしたい」「何かが欲しい」と思った時、イメージに上がって来る選択肢の集合体を「想起集合」と言います。ブランディングとは、この想起集合に自社の商品やサービスを入れてもらいやすくすることだと言えるでしょう。

インナーブランディングとしても活用できる

ブランディング動画の対象となるのは、企業の外にいる生活者だけではありません。企業の理念や世界観を社内の従業員に伝え、その共感を得ることで、組織力の向上や離職率の低下に繋がったり、会社への愛着による外への発信が行われやすくなったりなど、様々なメリットが期待できます。

人手不足が叫ばれる今、従業員やスタッフが自社を離れていかないように、インナーブランディングとしてもブランディング動画を活用していくべきでしょう。

2.動画ディレクターが選ぶ!秀逸なブランディング動画3選

それではここで、実際に企業が制作したブランディング動画はどういったものなのかを見ていきましょう。
動画・映像制作会社で活躍している動画ディレクターが、「これはすごい!」と思った動画を3つご紹介します。

森ビル ブランドムービー|DESIGNING TOKYO

森ビル ブランドムービー|DESIGNING TOKYO

時代を超えるシーンの切り替わり方・繋ぎ方、効果的な止め絵の使い方が見事で、スタイリッシュで気持ちの良い映像に仕上がっています。この表現方法は難しいとしても、映像と映像の繋ぎ方などをぜひ参考にしたい動画です。

iPhone 15 Pro | On with the Show | Apple

iPhone 15 Pro | On with the Show | Apple

映画のメイキングシーンのような、「さすがApple!」という演出の動画です。企画のユニークさやクオリティの高さは、他の追随を許しません。

Take Note Store|Notes – a life story, a love story

Notes – a life story, a love story

こちらはステーショナリーを販売している海外企業の動画です。ワンショットで撮影されたシンプルな動画で、商品であるノートとペンを使って書かれたメッセージから伝わるそれぞれのストーリーテリングが秀逸です。

3.ブランディング動画が効果を発揮する活用シーン

展示会でのブランディング動画活用シーンのイメージ画像

次に、ブランディング動画は「どういった場面で活用するのが効果的なのか」という点について解説していきましょう。

せっかくコストをかけて作ったであろうに、うまく活用されていない「もったいない」動画も、世の中には多く見受けられます。以下に挙げるようなシーンで利用できる機会があれば、積極的に公開・配信していくのがおススメです。

展示会や採用活動のイベント

展示会や採用セミナーなど、自社についてまだ知らない、知ってもらえていない人が多く集まるイベントでは、ブランディング動画がその本領を発揮します。

見た人の共感を得られるように作られたブランディング動画を活用すれば、企業理念や事業内容、実績などが伝わりやすくなり、企業の信頼性向上にも繋がります。

そのためこういったイベントでは、商品やサービスの紹介動画だけでなく、ブランディング動画も放映するのがより効果的なのです。

また、企業の価値観を伝えるという点でいえば、IR活動の場での活用もおススメです。ブランディング動画を見せることで投資家へもアピールでき、投資判断の材料としても使ってもらえるメリットがあります。

さらに読む:採用動画でミスマッチを減らす!制作のポイントは「求職者目線」を忘れないこと!

YouTubeなどSNSへの投稿やWEB広告

今や企業におけるSNSマーケティングは、企業活動で必要不可欠なものになっています。商品やサービスの認知から検討段階を経て、購買までSNSで完結してしまう。つまりSNSは、生活者にとってのインフラと言ってもいいほどに、欠かせないツールとなりました。

SNSは、動画との親和性が特に高いプラットフォームです。各SNS上でのブランディング動画の展開は、幅広い世代のユーザーに訴求できるため、長期的に多くのファンを獲得することにも繋がります。

また、ブランディング動画はWEB広告としても活用できます。詳細なターゲティングができるWEB広告なら、自社の商品・サービスに合ったターゲットへの広告配信が可能です。つまり、自社に興味を持って見てくれるであろう視聴者を、よりピンポイントに獲得できるメリットがあると言えるでしょう。

さらに読む:SNS動画広告の効果やメリットは?各動画広告の特徴と制作のポイントを解説

社内研修・社員教育での活用

先述の通り、ブランディング動画は社外活動で活用するだけでなく、社内の従業員に向けて活用できる点も大きなポイントです。

企業の理念や価値をブランディング動画の中で丁寧に伝えることで、自社の従業員の共感を得たり、エンゲージメントを高めたりする効果が期待できます。そしてそれにより、従業員の意識や行動が変化したり、組織力の向上にも繋がったりする可能性もあるのです。

4.ブランディング動画制作のコツ

ブランディング動画制作のコツのイメージ画像

それでは最後に、ブランディング動画制作のコツを4つご紹介しましょう。

最初にご説明したように、ブランディング動画はプロモーション動画とは似て非なるものです。自社や自社商品・サービスの宣伝をするだけでなく、そういったものに対する生活者の共感や信頼を得なければなりません。

ここで気をつけないといけないのは、ブランド価値を逆に下げてしまう動画にならないようにすることです。そのためにも、以下の内容に注意をして制作していきましょう。

目的や顧客像、表現内容を事前にしっかり決めておく

「ブランディング動画」と言うぐらいですから、まずは自社のブランドを明確にしておく必要があります。これは企業そのものや商品・サービスを、生活者に真っ先に認識してもらうためには欠かせない重要な作業です。

具体的にはそのブランドが何のために存在し、ブランドとしてどのような姿を目指すのか。そしてどんな価値を生活者に提供できるのかがしっかりと言語化され、視聴者に示されているかどうかがポイントになります。

そしてそういったブランドの世界観や、そこから導き出されるコンセプトなどを明確にした上でストーリーを設計し、映像で表現していくのです。
この工程をきちんと行うと、他社との差別化が図りやすくなります。それにより視聴者のロイヤリティを獲得できるようになり、長期的には収益の安定にも繋がっていきます。

大切なのは感情を揺さぶるストーリー

淡々とした演出で、変化もクライマックスもないままブランドを説明して終わる動画。実は現在のところ、こんなブランディング動画が非常に多いのが実状です。

視聴者側の視点に立つと、こういったメリハリのない動画を見続けるのは、非常に苦痛で退屈だと感じられます。ここで「つまらない」と感じてしまうと、視聴の離脱に繋がりかねません。

ブランデイング動画を制作する上で一番重要なポイントは、「ユーザーが共感できるようなストーリーを作る」ことです。

動画は静止画などよりも記憶に残りやすいと言われています。ですが、ただ淡々と動画を流しても、プラスアルファの効果は期待できません。

視聴者にもっと共感してもらい、さらに感動もしてもらう。そんなユーザー体験の向上を図れるような、感情を揺さぶるブランディング動画を作れれば、そのブランドがより深く視聴者の記憶に刻み込まれることになるのです。

クオリティの高い動画を制作する

これはブランディング動画に限りませんが、視聴者の心をより確実につかむためには、動画の質(=クオリティ)も大切です。

ショート動画など、動画の目的や内容によっては、「質より量」を求める傾向も確かにあります。しかしブランディング動画に関しては、しっかりと質を担保できるようにしましょう。

コストや納期を優先してしまうと、期待していたものとは違う、質の悪いブランディング動画になってしまうリスクがあります。そんな動画は生活者に見てもらえないだけでなく、マイナスなイメージを持たれてしまうリスクもあるのです。

ブランディング動画の質を高めるには、しっかりと作り込まれたストーリーを用意するのはもちろん、フルHDや4K・8Kなどの高画質な映像、高音質な録音、そして優れた編集技術なども必要になってきます。

良質な動画を作ろうとすると、当然その分のコストがかかります。制作会社によっては、こういった高度な技術に対応していないことも。費用対効果を考えて、確かな実績のある制作会社に問い合わせしてみるのが良いでしょう。

※再生するディスプレイによっては、画面解像度が高い動画(4Kや8K)を再生しても、きめ細かさが再現されない場合があります。また、画面の小さいスマホで4K画質の映像を再生しても、あまりメリットはありません。用途にもよりますが、必要以上の高画質を求めなくても大丈夫です。

オリジナリティのある動画を目指す

これまで説明してきたように、ブランディング動画で重要なのは、ストーリーとクオリティです。自社の強みや他社との差別化をストーリーに落とし込めば、ある程度オリジナリティのある動画は作れますが、さらに工夫することで、より効果的な動画に仕上がります。

例えば映像の撮影の仕方や、演出方法にこだわってみるのも良いでしょう。イラストを使用するのであれば、自社オリジナルのイラストを用意するなどして、表現方法にもオリジナリティを出していきましょう。

また、BGMやSE、楽曲なども、視聴者の記憶に残る映像を作るには非常に大切な要素です。必要であれば、映像やコンセプトに合わせたBGMや歌を創作することで、よりオリジナリティにあふれた、視聴者の心に残る動画になるでしょう。

まとめ:正確なブランドイメージを伝えるには、プロの制作会社に依頼するのがおススメ

今回はブランディング動画の制作にあたり、注意すべき点や重要な事柄をまとめました。いかがでしたでしょうか。

ブランディング動画は、生活者に「企業の姿勢や商品・サービスの価値を伝える」ために欠かせません。「オリジナリティがあり、クオリティの高い動画」で視聴者を魅了し、ブランドを覚えてもらうことで、結果的に「ロイヤリティ」を獲得できるのです。

商品・サービスの紹介動画や採用動画など、動画はその目的によって、表現方法がそれぞれ変わってきます。

もちろん、動画の制作にはコストもかかっていますので、どの動画も重要なことに違いはありません。ですが特にブランディング動画の場合、生活者の中に自社のイメージ・認識を形作るきっかけになるものです。

ブランディング動画を見た視聴者に、自社や自社が思っていることと違ったイメージを与えてしまわないよう、ブランドについて正確に伝えるのが何よりも重要です。

また、ブランディング動画には、企業のあり方や世界観といった、目に見えない概念を伝えるものも多くあります。この「目に見えないもの」をいかにして視聴者に伝えるか。それがブランディング動画制作のポイントであり、その映像化はかなり難易度が高い作業となるのです。

生活者に正確にイメージを伝えるためにも、ブランディング動画の制作は、実績のある制作会社に依頼することをおすすめします。

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