
2025年のトレンドカラーが各社から発表されています。
トレンドカラーとは、特定の年やシーズンにおいて、ファッション、インテリア、グラフィックデザインなどの分野で流行すると予測される色のことです。
様々な要因のもと、各社が今年の色を選定し発表します。とくに”色”を扱う専門機関をはじめ、ファッションブランドや塗料メーカーなどから発信されています。
各社それぞれ選定基準がちがうため、発表する企業によって色は違いますが、社会の潮流を鑑みながら、未来へ向けて世の中に放つメッセージを込めた色が選定されています。
それでは国内・海外の各社が発表したトレンドカラーを見ていきましょう。
【2024年版はこちら】
>2024年トレンドカラー9選!今年の流行色の活用方法もご紹介!
目次
- 1.ホライゾングリーン(Horizon Green)
- 2.モカ・ムース(Mocha Mousse)
- 3.ライム・クリーム(Lime Cream)
- 4.チェリーレッド/バターイエロー/オーラインディゴ/ディルグリーン/アルペンオーツ
- 5.グラウンデッド/サンブリーチ/シャルトリューズ/レインクラウド/クローブ/マラバー/ボスクペアー/ホワイトスノー/モーヴフィナリー
- 6.シナモン・スレート(Cinnamon Slate)
- 7.トゥルー・ジョイ(True Joy™)
- 8.クリームアプリコットオレンジ/コンフォートベージュ/フローリドクレイ/ドリームスケープ/ヒュートピア/クロログリーム
- 9.フューチャー・ダスク(Future Dusk)
- 10.もう2026年のトレンドカラーを発表!?
- まとめ.2025年の流行を意識した色で、顧客との接点を考えてみよう!
1.ホライゾングリーン(Horizon Green)

ホライゾングリーン(Horizon Green)
日本流行色協会(JAFCA)が2025年の色として発表したのが、「ホライゾングリーン」と呼ばれるものです。
耳馴染みがない色かとおもいますが、青みを帯びた緑色で、空と海、深い森など壮大な自然を思わせるような色となっています。
空と海が溶け合い、どこまでも続く水平線を見るように、広い視野で先を見通すというようなメッセージを込めた希望に満ちた色です。
2.モカ・ムース(Mocha Mousse)

パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー2025
モカ・ムース( PANTONE 17-1230 Mocha Mousse)
世界標準の色味本を扱うアメリカのPANTONE社が発表した2025年の色は、「モカ・ムース」。
モカ・ムースは、柔らかく温かみのあるブラウンでありながら、都会的で洗練された印象を与える色です。
この心地よい色が、私たちの日常に安らぎと豊かさをもたらすことで、周囲とのつながりや調和に導きます。
3.ライム・クリーム(Lime Cream)

出展:Etsy Unveils 2025 Color of the Year: Serenity Takes Center Stage
Etsy’s 2025 Color of the Year
ライム・クリーム(Lime Cream)
ハンドメイドの商品を販売・購入できるオンラインマーケットを運営しているEtsy(エッツィー)。
エッツィーが今年の色として発表したのが「ライム・クリーム」です。
ライム・クリームは、柔らかなグリーン色をしており、落ち着きのあるリフレッシュできる色で、豊さや平和の感情を喚起する色であると発表しています。
4.チェリーレッド/バターイエロー/オーラインディゴ/ディルグリーン/アルペンオーツ





チェリーレッド
(Cherry Red)
バターイエロー
(Butter Yellow)
オーラインディゴ
(Aura Indigo)
ディルグリーン
(Dill Green)
アルペンオーツ
(Alpine Oat)
上記の5色はすべてPinterest(ピンタレスト)から発表された今年の色です。
目をひく深い赤色から柔らかな黄色までカラーバリエーションが揃っています。
2025年のトレンドを予測したPinterest Predicts 2025 からトレンドカラーの傾向、さらに投稿されているデータや、保存されたデータなどから予測した5色となります。
5.グラウンデッド/サンブリーチ/シャルトリューズ/レインクラウド/クローブ/マラバー/ボスクペアー/ホワイトスノー/モーヴフィナリー

グラウンデッド
(Grounded)
サンブリーチ
(Sunbleached)
シャルトリューズ
(Chartreuse)
レインクラウド
(Rain Cloud)
クローブ
(Clove)
マラバー
(Malabar)
ボスクペアー
(Bosc Pear)
ホワイトスノー
(White Snow)
モーヴフィナリー
(Mauve Finery)
アメリカの塗料メーカーsherwin-williams(シャーウィン・ウィリアムズ)が発表したトレンドカラーは9色あります。
さまざまなインテリアや部屋のイメージにも合うように、温かみと冷たさの中間色のサンブリーチや黒に近い深みのあるブラウンであるクローブ、気品が感じられる淡い紫色であるモーヴフィナリーなどバリエーションに富んだ9色となっています。
6.シナモン・スレート(Cinnamon Slate)

シナモン・スレート(Cinnamon Slate)
こちらもアメリカの塗料メーカーであるBenjamin Moore(ベンジャミンムーア)が選んだ2025年のカラー・オブ・ザ・イヤーです。
「シナモンスレート」とは、ヘザープラム(ヘザーの花の色とプラムの色を混ぜ合わせたようなくすんだ紫がかった色合い)とベルベットのようなブラウンをミックスしたもの。落ち着いた雰囲気や上品さを表現する色です。
7.トゥルー・ジョイ(True Joy™)

トゥルー・ジョイ(True Joy™)
こちらも海外の塗料メーカーのDulux(デュラックス)が発表した今年の色は「True Joy™」と呼ばれるものです。
True Joy™は、色鮮やかな黄色です。デュラックスが考えたのが、今の時代や状況をリセットできるような、エネルギーにあふれ、誇りや創造的、心躍るようなワクワクする色がトレンドカラーになるのではと定義しています。
8.クリームアプリコットオレンジ/コンフォートベージュ/フローリドクレイ/ドリームスケープ/ヒュートピア/クロログリーム
世界的な展開をみせる日本企業の関西ペイントグループが発表した色は6色あります。
今年度のコンセプトを「Going through(通り抜ける)」としており、コンフォートゾーンを行ったり来たりしながら、一歩ずつ前に踏み出していくということを表した色です。
9.フューチャー・ダスク(Future Dusk)

フューチャー・ダスク(Future Dusk)
ファッション、ビューティー、インテリアなど幅広い分野の消費者行動を分析しトレンドを予測するWGSNと革新的なカラーシステムを提供するColoro。
両者が2025年トレンドカラーとして発表したのが、「Future Dusk」です。
Future Duskは、青と紫の中間にある、深くうつり気な色合いで、直訳すると「未来の宵」という意味になります。
多くの不安を抱える今の時代からポジティブな未来へ移り変わることをテーマとしており、大きな変化の時代にぴったりの色と発表しています。
10.もう2026年のトレンドカラーを発表!?

トランスフォーマティブティール(Transformative Teal)
WGSNはさらに来年のトレンドカラーも予測しています。2026年はいままでの考えが覆される年として、消費者はエコロジーに対する意識がより強くなると予測しています。
そこから導きされた色が「トランスフォーマティブティール(Transformative Teal)」です。トランスフォーマティブティールはブルーとダークグリーンが融合した色で、新鮮さ、落ち着き、回復の感覚をもたらすとされています。
まとめ.2025年の流行を意識した色で、顧客との接点を考えてみよう!
いかがでしたでしょうか。2025年のトレンドカラーを複数色ご紹介いたしました。
店舗で洋服を選んでいるときや、街なかを歩いているとき、ネットで情報を検索しているときなど、いままでご紹介した流行色を意識的に見てみると、案外いろいろなところで使われていたりします。
トレンドカラーは、単に美しい色というだけでなく、その時代を象徴する色です。世界中の専門家たちが、社会情勢や人々の気持ちを分析し、未来への願いを込めて選んでいます。
トレンドカラーには、私たちの心を明るくしたり、元気にしてくれるような、ポジティブな力が秘められています。日々のファッション、お部屋のインテリア、お仕事の資料など、様々な場面でトレンドカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと、いつもとは違う新鮮な気持ちになれるはずです。
バドインターナショナルは、動画編集・撮影、Webデザイン、グラフィックデザインなどクリエイティブに特化したコミュニケーションデザイン会社です。プロのデザイナーが、流行色はもちろんのこと、各ブランドの適切な色の選定などをクリエイティブを通してご提案いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
